大型免許で運転できる車の最大乗車人数

先日、大型自動車免許を取得したのですが、この免許で運転できる車両の大きさや乗車店員数には限りがありません。無制限です。青天井です。
では、はたしてこの免許で最大何人まで一度に運ぶ事ができるのか!? 気になって調べてみました。

 

検索条件

自分が取得した大型自動車免許は1種なため旅客運送でのバスどの運転はできませんが、例えば大学のサークルで使うためのバスなど個人が所有する際には人を乗せても問題ありません。
教習所の送迎バスなども旅客運送には当たらないので2種免許は不要と教習所の教官に聞いたことがあります。なので、あくまで個人で購入して運転する。乗客を乗せてもお金を取らないという前提で話を進めていきます。

また、自分は牽引免許は持っていません。牽引免許が無いと牽引される側の車両総重量が750kgを超える場合に運転できませんが…大人数を載せる牽引となると大型牽引2種が必要な車両…
これを調べてみると日本で1台のみ、多摩の温泉で運行されているバスが該当するそうですが、この車両の輸送力はあまりなさそうなので、通常の大型バスの方が輸送力がありそうです。
参考 : 自動車運転免許の最高峰 けん引第二種免許とは – OpenMatome | https://openmatome.net/matome/view.php?q=14631089871143

こんな条件で今の自分が運転できる車両で、乗せられるお客さんの数が最大の車両をしらべてみました。

 

検索結果

大型観光バス

製造 *1 三菱ふそう
型式 *1 2TG-MS06GP (H)
名称 *1 エアロクイーン
乗車定員 *2 62人乗り(一部グレード)
車両 長/幅 *3 11.99m / 2.49m
排気量 *1 7,697cc
価格(円) *1 46,346,000

三菱ふそう・エアロクイーン *4

*1 : 三菱ふそう 国内大型観光バス初の8速AMTを全車に搭載した新型「エアロクィーン」と「エアロエース」を発表
*2 : 三菱ふそう・エアロエース – Wikipedia
*3 : 三菱ふそうトラック・バス観光系型式一覧表-バスの型式/バスカタログ
*4 : By Comyu [CC BY-SA 4.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)], from Wikimedia Commons

2017年5月に発表されたモデルで、8速AMT(クラッチのないマニュアル車)です。このサイズの観光バスだと排気量が12Lほどが定番なイメージですが、この車両は7.7Lとかなり小さめ。エンジン事態も軽量化しているそうです。その他、運転手の視線を完治してわき見運転や居眠り運転を防止する機能、車線逸脱を認識して警報を鳴らす機能(LDWS)などが実装されているそうです。

Wikipediaの情報によると、一部車両で62人乗りのものがあるそうです。一般的な観光バスは40~50人乗りくらいといったところでしょうか。車幅は2.49m,車両長さは11.99mです。これは、道路輸送車両の保安基準で車幅2.5m、長さ12m、高さ3.8mを超えてはならないとの基準があるため、ギリギリの最大サイズで作られています。町中を走っている大型ダンプなども車幅は2.49mで作られている事がほとんどです。

自動車:道路運送車両の保安基準(H30.07.19現在) – 国土交通省 (第2条 H270331 | 長さ、幅及び高さ)

 

2階建て 観光バス

製造 *4 SCANIA
型式 *4 TDX24
名称 *4 ASTROMEGA(アストロメガ)
乗車定員*4 56人乗り(乗務員を含む)
車両 長/幅*4 11.990m / 2.49m
排気量 *4 12,742cc
価格(円)

2階建てバス/ SCANIA-ASTROMEGA *5

*4 : 二階建てバス | Scania ジャパン
*5 : By Comyu [CC BY-SA 4.0 (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)], from Wikimedia Commons

日本国内では現在2階建てバスは製造されておらず、新車は海外からの輸入車になるそうです。このSCANIAの2階建てバスはJRバスやはとバスで採用されています。2階建てであるにもかかわらず、通常の観光バスに比べて座席数は少ないです。ですがこの座席数に補助席が含まれない事や、車椅子スペース2名分が確保されていることから、無理やり座席を詰め込んだら更に乗車店員が増やせると思います。

車両サイズとしては、上の大型観光バスと同じように保安基準に則って幅2.5m、長さ12mを超えないように設計されています。この保安基準ですが、限られた路線で特別な許可を得て走行する場合には、条件が緩和されるそうなのですが、観光バスのような使い方をしたい場合にはやはり保安基準内の方が扱いやすいみたいです。通常の観光バスに比べこのバスは後2軸になっています。

2階建てバスのうち、JRバスでメガライナーと呼ばれる車両保安基準を超える15mで特殊車両扱いの車両*6があるそうです。こちらの車両はタイヤが前2軸、後ろ2軸でかなり大型。特殊車両は特殊車両通行許可が必要となるほか、渋滞や事故等の通行止めの際に迂回して運行できないなどの制約を受けます。乗車定員は85人です。2階建てバスだとこの車両が最大の人数を乗せられるのかな?お値段は8,000万円ほどらしいですが、現在は2どの炎上事故を起こした結果、国道交通証から運行中止が指示され現在は運行されていないそうです*7
*6 : メガライナー(2階建て長大バス)
*7 : ネオプラン・メガライナー – Wikipedia

 

連節バス

製造 *8 メルセデス・ベンツ
型式
名称 *8 シータロG
乗車定員 *9 110 – 190人程度
車両長 *8 18.175m / 幅2.55m
排気量 *8 10,700cc
価格(円)

Mercedes-Benz O530 CITARO-G *10

*8 : 連節バスのメルセデス・ベンツ「シターロ G」の新型を日本初公開 ユーロ6に対応した環境対応、大量人員輸送が可能 – トラベル Watch
*9 : 連節バス – Wikipedia
*10 : By Cassiopeia sweetCassiopeia_sweet [Public domain], from Wikimedia Commons

乗車定員は100人超え!神姫バス株式会社のページには116名とあります*11。 通常の路線バスの乗車定員は70~80人だそうですが、連接バスは約2倍の乗車が可能ということになります。ですが、路線バスは座席数やつり革の数に関係なく乗車定員が定められており頑張って詰めても最大乗車定員まで乗れないそうです。
(参考 : 車両情報|連節バス【オレンジアロー 連 SANDA】|神姫バス株式会社 )

連節バスはその見た目からけん引免許が必要!?と思いますが、けん引部分を外しての走行ができないことなどから、通常の大型免許のみで運転できるそうです。それでも、運転の際にはけん引自動車と同等の運転技術が求められるため、通常はけん引免許を持っている人が運行するとか。通常の大型バスに比べて中央の車輪(?)がかなり後ろ側についています。

けん引バスには一度、千葉の幕張の路線バスで乗ったことがあるのですが…長い。自分が乗った時は座席がガラガラだったので、最後尾のシートに座ったりしてみたのですが、そこにたどり着くまでが長い。連結部分は電車のような不安点な感じではなく、立っていても安心できるような、床がしっかりした作りになっていました。

 

まとめ

自分が思いつく乗車定員の多そうな車両、3種類について調べてみました。大型バスで約60人、現行の2階建てバスはサイズは同じで座席数もほぼ同じなので、少しゆったりした造りになっているのかな? 2階建てバスは乗客として乗ってみたいな〜と思います。

最後の連接バスの乗車定員は100人超え。18mもあり町中で運転するとなると、進路変更や右左折に駐車と非常に苦労しそうですが…せっかく大型免許を取得したので、一度は運転してみたい憧れの車です!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください