以前、比較明合成をする記事を書きました(星空写真を比較明合成してみた)が、それを今回は動画にしてみました!
動画作成方法
ステップごとの画像出力
前回同様に、比較明合成にはStarStaXを使います。インストールのやり方などは以前の記事を参考にしてください。
今回は画像を読み込ませたところから。。画像は前回同様に星を15秒に1枚、13秒のシャッタースピードで撮影した150枚を使います。
まず、右側の[Cumulative Image Saving]の①[Save after each step]のチェックを入れます。チェックを入れると、下に詳細のメニューが出て来るので、②の保存先フォルダを指定します。このフォルダ以下に合成したステップごとの画像が出力されるので、適当に新しいフォルダを作ってそこを指定するほうが無難です。
また、このあたりの設定をいじると出力のファイル名の連番のつけかたとかいじれます。
あとは前回同様に左上の左から4番目のデータベース?っぽいアイコンをクリックして実行すると、指定したフォルダに画像が出力されます。
画像を合成して動画を作成
ステップごとの画像から動画の作成には[DaVinci Resolve]を使います。このソフトはWindows,Mac,Linux対応でむっちゃ高機能です。有料版と無料版があり、今回は無料版で作業していきます。有料版だと3Dが扱えたり…機能が多すぎてよくわからん。。。Mac標準のiMovieでもいいのですが、こちらのほうが詳細な設定ができます(機能が多すぎて使い方がいまいち理解しきれない)。
公式サイト Blackmagic Design: DaVinci Resolve 14 からソフトをダウンロードします。あとは通常通りインストールすればOK(だったはず。。。)
ちょっとインストールしたのが昔の記憶なのであんまりしっかり覚えてないです。アカウント登録とかはなかったと思います。
日本語化はソフトを起動[New Project]で何か作成した画面で…左上の[DaVinchi Resolve]→[Preferences…]→(上のタブで)[User]→Languageを[日本語]にして右下の[Save]。再起動したら反映されるよ的なメッセージが出るので、再起動すると日本語化されます。
DaVinch Resolveを起動すると以下のような画面になるので、[新規プロジェクト]から適当な名前をつけてプロジェクトを作成します。
まず、作成した画像を全部選択した状態で左側のメディアプールにドラッグ&ドロップで読み込ませます。(画像は1つの塊として読み込まれます。)
続いて、メディアプールに読み込まれた画像を下のタイムラインにドラッグ&ドロップします。
この状態で、中央の画面に表示されている▷で動画が再生できますが…一眼で撮影した写真は5Kくらいの画質があるので、自分のMacではとりあえずカクカクの再生になりました。
とりあえず、設定を何もいじらずにこのまま動画として出力します。動画の出力には、ウィンドウ下のロケットのようなマークを選択し、レンダー設定を行います。
最初は左側のウィンドウのタブが[ビデオ]になっていると思うので、ちょっと下にスクロールすると出力フォーマットや画質を選択できます。デフォルトのQuickTimeは.movといった形式で出力され、むっちゃ重いです。。なんで、形式はMP4にして解像度はFullHD以上を再生できる機器を持っていないので、1920×1080にしました。
続いて、タブを[ファイル]に切り替えて、名称を設定から、保存するファイル名を入力できます。
一通り設定が完了したら[レンダーキューに追加]をクリックで、今までの設定で動画を出力するためのキューにジョブが追加されます。(この際に保存先フォルダを指定?)まだレンダー(書き出し)はされません。
レンダーをキューに追加できたら、画面の右側中央の[レンダー開始]で実際に動画への変換を行います。結構重い処理なので、PCによっては少し時間がかかるかも…?
自分の環境では、150枚の画像から6秒の動画を作るのに30秒〜1分くらいって感じでした。
まとめ
比較明合成から星が線になる感じの動画を作成してみました。どうでしょう!? 結構自分では満足な完成度なんですが。合成は満足でも、合成した写真がいまいち満足じゃないです。雲が入っちゃってるし、何故か星が途中で不可解に切れちゃってます。
そして、今回始めて使ったDaVinchi Resolve。本当に高機能でいろんな事ができるみたいなんですが…何にせよ機能が多い。。使いこなせたらむっちゃ便利だと思うので、時間ができたらじっくり使ってみたいと思いますね。
これで、比較明合成から動画を作る手段を身に着けたので、今後は動画を作るつもりで写真を撮影してみるのもアリですね!